作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は小川洋子、価格693円、2018年5月30日配信。第1回本屋大賞・読売文学賞を受賞し、映画化もされた名作です。
どんな作品か
事故の後遺症で記憶が80分しかもたない元数学者の「博士」。そのもとに通う家政婦の「私」と、その息子ルート。数式を愛する博士と母子との交流を通じて、数の美しさと人と人とのつながりが静かに描かれます。
読みどころ
80分ごとに記憶が失われるという設定のなかで、それでも積み重なっていく信頼と情愛が胸を打ちます。素数やオイラーの公式といった数学の話題が、無味乾燥ではなく温かなものとして立ち上がってくるのが見事です。小川洋子の透明感ある文体が、静かな感動を届けてくれます。
こんな人に
心に染み入る人間ドラマ、静かで美しい物語を味わいたい方におすすめの一冊です。