作品データ
DMMブックスの実用書(雑学・サブカルチャー)。著者磯田道史、価格990円・2018-05-30配信。実在の武士の家計を史料から読み解いた歴史ノンフィクション。
どんな作品か
加賀藩で会計を担った「御算用者」の家に残された、詳細な家計簿。著者はこの一次史料をもとに、幕末から明治維新へと移りゆく時代を、一つの武士の家の暮らしと家計を通して描き出す。武士の見栄や台所事情、身分制度のなかでの生き方が生々しく浮かび上がる。
読みどころ
合戦や政治といった大きな歴史ではなく、家計簿という身近な記録から時代を照らす視点が新鮮。武士がどれほどの収入で、何にお金を使い、いかに家計をやりくりしていたのかが具体的に分かる。数字の背後にある人々の生活が生き生きと伝わり、映画化もされた名著。
こんな人に
歴史を暮らしの目線から知りたい方、江戸から明治の武士の実像に興味がある方におすすめです。