作品データ
DMMブックスの一般ノベル([海外])。著者はヘルマン・ヘッセ、訳は高橋健二。新潮文庫版。539円・2018年3月15日配信。世界中で読み継がれてきたヘッセの代表作です。
どんな作品か
才能を見込まれ、神学校へと進んだ聡明な少年ハンス。周囲の期待に応えようと勉学に打ち込むなかで、彼の心は少しずつ追い詰められていきます。厳格な教育制度と大人たちの期待が、みずみずしい少年をどこへ導くのか——。教育や社会のあり方を静かに問いかける、ヘッセ自身の体験も投影された自伝的作品です。
読みどころ
少年の繊細な内面と、それを圧し潰していく「車輪」のような制度との対比が胸に迫ります。自然の描写や友情の場面が美しく、若さの輝きと切なさが同居しています。刊行から一世紀を超えてなお、教育や競争を考えるうえで色あせない普遍性を持つ一冊です。
こんな人に
思春期の心を描いた名作を読みたい人、ヘッセや海外文学の古典に触れたい人におすすめです。