作品データ
DMMブックスで配信されている小説(ミステリー・日本文学)。著者は米澤穂信。価格825円、2017年4月13日配信の新潮文庫版です。
どんな作品か
中学生の越野ハルカは、父の失踪をきっかけに、母と弟のサトルとともに母の故郷である地方都市・坂巻市へ移り住みます。寂れゆく町、高速道路の誘致に揺れる住民たち、そして土地に伝わる古い民話「タマナヒメ」——見知らぬ土地での新生活に、少しずつ不穏な影が差し込んでいきます。
読みどころ
十代の少女の目を通して、家族の再生と地方の閉塞感、土地に根ざす信仰が絡み合う青春ミステリです。日常の違和感が静かに積み重なり、やがて町全体を覆う謎へとつながっていく構成が読みどころ。米澤穂信ならではの繊細な心理描写と、切なさの残る物語運びが光ります。
こんな人に
青春小説とミステリの両方を味わいたい人、地方の空気感を背景にした物語が好きな人におすすめです。