作品データ
DMMブックスの小説(恋愛/日本文学)。著者は銀色夏生。528円・2017年4月13日配信。詩人・エッセイストとして知られる著者が手がけた小説シリーズで、新潮文庫に収められています。
どんな作品か
主人公の女性と、幼なじみのミタカを中心に、家族や周囲の人々とのやりとりを重ねていく日常小説のシリーズです。大きな事件が起こるわけではなく、ともに過ごす時間の積み重ねと、そのなかで少しずつ動く気持ちが物語の中心にあります。恋人とも友人とも言い切れない距離感が、シリーズを通じた持ち味になっています。
読みどころ
会話の分量が多く、話し言葉のリズムそのものが読みどころです。説明を重ねずに人物像を立ち上げていく書き方は、詩やエッセイで培われた著者の言葉の感覚によるところが大きいでしょう。何気ない一日の描写が積み重なることで、登場人物への愛着が育っていきます。
こんな人に
事件よりも会話と空気感を楽しみたい人、銀色夏生の言葉に親しんできた人に。