作品データ
- 区分: 一般ノベル- 著者: 竹山道雄- 価格: 737円- 配信日: 2017-04-13
どんな作品か
竹山道雄が戦後まもなく発表した、日本の戦後文学を代表する物語である。舞台は終戦前後のビルマ。歌を心の支えとする日本軍の部隊にあって、竪琴を巧みに奏でる水島上等兵は、ある任務をきっかけに隊と離れ、やがて僧の姿となって異国の地に倒れた死者たちを弔う道を選んでいく。仲間たちとの別れを描く場面は、長く読み継がれてきた名場面である。
読みどころ
戦争の悲惨さを声高に糾弾するのではなく、音楽と祈りを通して死者への哀悼と生者の責任を静かに問いかける姿勢が、本作の普遍性を支えている。児童文学として書かれた平明な文章は、今の読者にも読みやすい。二度の映画化でも知られる。
こんな人に
戦争と平和について考えたい人、世代を超えて読み継がれる名作に触れたい人へ。若い読者が初めて読む戦争文学としても薦めたい一冊である。