作品データ
DMMブックスの小説(日本文学/ミステリー・サスペンス)。著者は恩田陸。価格935円、2017年4月13日配信。
どんな作品か
山本周五郎賞を受賞した恩田陸の実験的な長編ミステリーです。ある戯曲とその上演、女優たちのオーディションといった複数の層が入れ子状に絡み合い、虚構と現実の境界が揺らいでいく構成をとります。物語がどこまでが劇中で、どこからが現実なのか――読者を惑わせる仕掛けに満ちた一作です。
読みどころ
舞台と楽屋、脚本と演技が幾重にも重なり合う、めくるめくメタフィクションの構造が最大の魅力です。読み進めるほどに足場が崩れていくような感覚を味わえます。恩田陸ならではの、物語そのものを遊ぶ知的な仕掛けが堪能できます。
こんな人に
凝った構成のミステリーや、虚実の入り混じる実験的な物語が好きな方におすすめです。