作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は重松清。価格825円、2017年4月13日配信。いじめをめぐる人間模様を描いた短編集です。
どんな作品か
学校でのいじめと、それに向き合う子どもや親、家族の姿を描いた作品を収めた短編集です。標題作をはじめ、傷つく者と傷つける者、そしてそれを見守る大人たちの心の揺れが、複数の物語を通して丁寧に描かれます。誰の身にも起こりうる痛みを、静かに、しかし正面から見つめます。
読みどころ
登場人物の弱さや迷いを突き放さず、ぎりぎりのところで踏みとどまろうとする心の動きをすくい取る筆致が胸に迫ります。派手な展開ではなく、日常のなかでこぼれ落ちそうな感情を丁寧に言葉にしていくのが重松作品の魅力です。読後、家族や誰かに向ける眼差しがそっと変わる一冊です。
こんな人に
家族や思春期の痛みに寄り添う物語を読みたい方、心に深く残る短編集を探している方におすすめです。