作品データ
- 区分: 一般ノベル- 著者: 石田衣良- 価格: 605円- 配信日: 2017-04-13
どんな作品か
直木賞を受賞した青春小説『4TEEN』の続編である。東京・月島を舞台に、14歳だった仲良し4人組が16歳になった日々を描く連作短編集だ。高校生になり、それぞれ別の道を歩み始めた少年たちが、変わらず自転車を走らせながら、恋や進路、大人の世界のほろ苦さと向き合っていく。
読みどころ
石田衣良らしい軽やかで風通しのよい文体が、思春期の揺れをみずみずしくすくい取る。14歳の頃の万能感が少しずつ現実に触れて形を変えていく、その繊細な過程こそ本書の核心である。月島の下町の空気感や、友情の距離感の変化も丁寧に描かれ、前作を知る読者には成長の手触りがいっそう染みる作りになっている。
こんな人に
『4TEEN』を読んだ人はもちろん、本作からでも入りやすい。青春の一瞬のきらめきと痛みを描く日本文学が好きな読者、10代の頃を思い出したい大人にも勧めたい一冊である。