作品データ
- 区分: 一般ノベル- 著者: 星新一- 価格: 605円- 配信日: 2017-04-13
どんな作品か
ショートショートの神様と呼ばれた星新一による作品集である。表題作「午後の恐竜」では、ある日突然、世界各地で恐竜をはじめとする太古の生物の幻影が目撃されるようになる。人々が戸惑うなか、その現象の意味が次第に明かされていく。ほかにも、奇抜な着想と切れ味鋭い結末を備えた短編が並び、星作品の魅力を凝縮した一冊となっている。
読みどころ
星新一の真骨頂は、無駄をそぎ落とした簡潔な文体と、日常を一瞬で異世界に変えるアイデアの豊かさにある。表題作は氏の作品群のなかでも特にスケールが大きく、静かな筆致のまま読者を壮大な想像へ連れ出す名品として知られる。時代を特定させない書き方を徹底したことで、発表から歳月を経ても古びない普遍性を保っている点も見逃せない。
こんな人に
SF入門を探している人、短い時間で確かな読書の満足を得たい人に最適である。星新一を教科書で知った世代が改めて読み返すにも、最初の一冊として申し分ない。