作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は井伏鱒二。価格880円、2017年4月13日配信。新潮文庫収録の、原爆をテーマとした長編です。
どんな作品か
広島に落とされた原子爆弾と、その後を生きる人々を描いた作品です。姪・矢須子の縁談をめぐり、被爆当時の日記をたどりながら、あの日とそれからの日々が静かに綴られていきます。事実に材を採り、被爆者の日常と現実を抑えた筆致で記録するように描き出しています。
読みどころ
声高に訴えるのではなく、日記や日常の細部を積み重ねることで、戦争と原爆がもたらしたものを浮かび上がらせる語り口が特徴です。淡々とした文章だからこそ、そこに描かれる現実の重みが深く伝わってきます。戦後文学の代表作として読み継がれてきた一冊です。
こんな人に
戦争や原爆をテーマにした文学に向き合いたい人、日本の戦後文学の名作に触れたい人におすすめです。