作品データ
DMMブックスの一般ノベル(日本文学)。著者は吉村昭。価格693円、2017年4月13日配信です。
どんな作品か
大正時代の北海道の開拓村を襲った巨大なヒグマによる獣害事件を題材にした、記録文学の名作です。実際に起きた惨劇を綿密な取材と資料に基づいて再構成し、極寒の山村で人々が巨大な羆の恐怖と対峙する様子を、抑制の効いた筆致で描き出します。
読みどころ
吉村昭ならではの淡々とした事実の積み重ねが、かえって圧倒的な緊迫感と自然の脅威を浮かび上がらせます。誇張のない描写だからこそ、開拓民の恐怖や無力さ、そして事態に立ち向かう人間の姿がなまなましく伝わってきます。人と自然の関係を根源から考えさせる一冊です。
こんな人に
史実に基づく記録文学が好きな方、緊張感のある人間と自然のドラマを読みたい方に。