作品データ
- 区分: 一般ノベル- 著者: 司馬遼太郎- 価格: 1210円- 配信日: 2017-04-13
どんな作品か
国民的歴史作家・司馬遼太郎の代表作のひとつに数えられる戦国長編で、本書はその文庫版の一冊である。シリーズ前半は、一介の油売りから身を起こし美濃一国を手中にした斎藤道三を、後半はその遺志を受け継ぐかのように天下布武へ突き進む織田信長を主役に据え、明智光秀という対照的な武将を絡めながら、戦国の激動を壮大に描き切る。
読みどころ
下剋上の権化ともいえる道三の野望から、信長による旧秩序の破壊、そして光秀との緊張関係まで、戦国史の核心を一気に貫く構成が最大の魅力である。司馬遼太郎ならではの、人物の器量を鮮やかに切り取る筆致と、歴史の大きな流れを俯瞰する視点が全編で冴えわたる。革命児たちの思想と限界を対比的に描く人物造形は、刊行から半世紀を経ても色あせない。
こんな人に
戦国時代の入門として王道を読みたい人、司馬作品の代表作を押さえたい人にまず薦めたい。大河ドラマ的なスケールの物語をじっくり味わいたい読者に応える大長編である。