作品データ
区分: 一般ノベル / 著者: 遠藤周作 / 価格: 825円 / 配信日: 2017-04-13
どんな作品か
遠藤周作による日本文学作品である。人間の弱さや罪の意識、信仰と赦しといった重いテーマに正面から向き合ってきた著者らしく、本作でも登場人物の内面の葛藤が丁寧に描かれると見られる。文庫として長く読み継がれてきた一冊であり、著者の初期から中期にかけての問題意識が色濃く反映された作品と考えられる。戦後日本文学を代表する作家の一人として知られる著者の問題意識が凝縮された作品と位置づけられる。
読みどころ
遠藤周作特有の、割り切れない人間の弱さをそのまま提示する筆致が読みどころである。安易な救いを用意しない誠実な文体にも注目したい。登場人物が抱える過去との向き合い方に、著者らしい視線が感じられる構成になっていると見られる。登場人物の弱さを断罪するのではなく、そのまま受け止めようとする視線にも著者らしさが表れている。
こんな人に
人間の弱さや罪と向き合う重厚な文学作品を求める読者、遠藤周作の代表作以外にも触れてみたい読者に向く。文学作品を通じて人間の本質について考えたい読者にも向く。