作品データ
DMMブックスの小説(日本文学/歴史・時代劇・戦記)。著者は遠藤周作。693円・2017年4月13日配信。
どんな作品か
『沈黙』などで知られる作家・遠藤周作が、イエス・キリストの生涯をたどった評伝的作品。奇跡を起こす超越者としてではなく、人々の苦しみに寄り添い、無力なまま歩んだ「同伴者」としてのイエス像を描き出す。信仰と人間の弱さを見つめ続けた著者ならではの視点が貫かれている。
読みどころ
キリスト教文化になじみのない読者にも届くよう、平易な言葉でイエスの足跡を語り直していく点が読みどころ。遠藤文学の根幹にある「弱き者に寄り添う神」というテーマが、評伝という形で率直に語られる。小説とあわせて読むことで、著者の作品世界の理解も深まる。
こんな人に
遠藤周作の文学に関心がある人、宗教や人間の弱さについて静かに考えたい人に。