作品データ
DMMブックスの一般ノベル(日本文学)。著者は有吉佐和子。価格990円、2017年4月13日配信(新潮文庫版)。昭和を代表する作家による長編小説の名作です。
どんな作品か
一人の女性・富小路公子の生涯を、彼女と関わった人々への聞き取りという形式で描き出した作品です。関係者それぞれの証言を通して、この女性の像が少しずつ浮かび上がっていきます。語り手ごとに見えてくる姿が食い違い、一人の人物の実像がいかに多面的かを読者に突きつけます。
読みどころ
複数の証言を積み重ねる独特の構成が最大の魅力で、読み進めるほどに人物の輪郭が揺らいでいきます。有吉佐和子ならではの巧みな人物造形と語りの妙が堪能できます。人間の多面性や、他人から見た自分という主題が普遍的に響く一冊です。
こんな人に
人間ドラマや証言形式の小説が好きな人、昭和文学の名作に触れたい人におすすめです。