作品データ
DMMブックスの実用書(歴史)。著者はユヴァル・ノア・ハラリ、訳は柴田裕之。2,200円・2025年3月5日配信。『サピエンス全史』の著者による著作で、日本語版は河出書房新社から上下巻で刊行されました。
どんな作品か
石器時代の神話から印刷術、マスメディア、そして現代のAIまで、人類が築いてきた情報のネットワークを歴史として捉え直す一冊です。情報は必ずしも真実を運ぶものではなく、人々を結びつける力として働いてきた、という視点から議論が組み立てられます。上巻は人間どうしのネットワーク、下巻はAIによる変化を中心に据えた構成です。
読みどころ
偽情報や陰謀論の広がり、メディアの統制と独裁の関係、生成AIの影響といった今日の問題が、長い歴史の延長線上に置き直されます。事例が豊富で、専門知識がなくても議論の流れを追えるように書かれています。技術そのものより、技術を運用する制度をどう設計するかに目を向ける論の立て方が特徴です。
こんな人に
AIや情報社会の行方を歴史の視点から考えたい人、『サピエンス全史』の次の一冊を探している人に。