作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は若竹千佐子。価格693円、2020年6月26日配信。第158回芥川賞と文藝賞を受賞したデビュー作で、著者は60代での作家デビューが話題を呼んだ。
どんな作品か
夫に先立たれ、ひとりで暮らす74歳の桃子さん。頭のなかに次々と湧いてくる声や、東北のふるさとの言葉とともに、これまでの人生とこれからの日々を見つめていく。老いや孤独を、ユーモアと生命力をもって描いた物語。
読みどころ
標準語と東北の言葉が入り混じる独特の文体で、主人公の内面の声が生き生きと綴られる。夫や家族との記憶をたどりながら、ひとりで生きることの意味を問い直していく。タイトルは宮沢賢治の詩の一節に由来する。
こんな人に
静かで力強い文学作品や、老いと向き合う物語を読みたい読者におすすめ。