作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者はいとうせいこう。価格495円、2016年3月16日配信。
どんな作品か
真夜中、どこからともなく聞こえてくる「想像ラジオ」。DJアークの軽妙な語りに耳を澄ますうち、その声が置かれた状況が少しずつ見えてきます。生者と死者、聞こえる声と聞こえない声をめぐって、喪失と鎮魂を静かに問いかける長編小説です。作家・クリエイターとして活動するいとうせいこうが、大きな災禍のあとの世界を見つめて書いた作品です。
読みどころ
ラジオ番組のようなおしゃべりの語り口と、その底に流れる深い悲しみとの対比が印象的です。声を届けること、耳を傾けることの意味を、読者それぞれに考えさせる余韻があります。
こんな人に
喪失や記憶をテーマにした文学作品、実験的な語りの物語にふれたい方に。