作品データ・買い時
価格990円。レビュー5件・評価5。山本ムギによる「母乳母さん」シリーズの最終巻である。
どんな作品か
『そして母さんは俺の子を孕む 母乳母さんのナカに戻りたい』シリーズの完結編。前作で母子間の関係が深まり、直樹が大学へ進学して一旦別れた後、母・まいこからの電話をきっかけに再び関係を繋ぐ物語として展開する。本作では、子離れできない「母性病」と設定されたまいこと、幼少期の寂しさを抱える直樹が、禁断の関係を通じて互いの心を癒していく過程が描かれる。父親への嫉妬や複雑な感情を抱えていた直樹は、次第に父を家族として認め、最終的には父親に公認される形で母子のいちゃらぶな関係が続く構造となっている。NTR要素はなく、純粋な母子愛と孕ませを軸とした家族ドラマ的な側面が強いため、前作までのストーリー展開を理解していることがより鑑賞を深める点となる。導入部には家族間の心理描写が含まれるほか、一部フルカラーページを含むモノクロ80ページの本文で構成されている。
読みどころ
シリーズの集大成となる今作は、単なる肉体関係の描写にとどまらず、登場人物たちの内面的な成長や和解を描く点に特徴がある。実生活でのやり取りを想起させるリアリティのある描写と、妊娠前後における行為の描写が組み合わさることで、読者によっては極めて満足度の高い体験を提供すると指摘する声が見られる。特に、母への愛情と性的な欲求が混ざり合うプロセス、およびその結果としての「孕む」という事象に対する肯定的な受け止め方が、この作品の核となっている。山本ムギの筆致は、キャラクターの表情や仕草を通じて、母子特有の甘えや依存関係を丁寧に表現しており、一貫した世界観の中で完結を迎えるため、ファンにとっては納得感のある締めくくりとなっている。対象読者としては、近親相姦や母子愛、孕ませ要素を好む層に加え、前作までを追ってきたシリーズ愛好家にとって、確かな帰結を得られる作品と言える。
この作者・サークルについて
山本ムギ(Twitter: @mugidoujin)。
