作品データ
- 区分: 書籍(一般実用)- 著者: 清水研- 価格: 1408円- 配信日: 2019-10-11
どんな作品か
がん患者とその家族の心のケアを専門とする精神科医・清水研による一冊である。著者は長年、がん専門病院で数多くの患者と対話を重ねてきた。本書はその経験をもとに、死という限りを意識したとき、人は何に苦しみ、どのように変わっていくのかを綴り、「いつか死ぬ」という事実から目を逸らさずに今日を生きる姿勢を、健康な読者にも問いかける。
読みどころ
病を得た人々が深い苦しみの中から、自分にとって本当に大切なものを見出していく過程の記述に、本書の力がある。「〜すべき」に縛られた生き方から「〜したい」を軸にした生き方へという転換の語りは、死生観の本でありながら、明日の過ごし方を変える実践の書にもなっている。深刻なテーマを扱いながら筆致は穏やかで、押しつけがましさがない点も読みやすい。
こんな人に
働き方や生き方に迷いがある人、大切な人の病に向き合っている人に向く。人生の優先順位を見つめ直したいすべての読者に開かれた一冊である。