作品データ
DMMブックスの一般ノベル(ミステリー・サスペンス)。著者は米澤穂信。価格990円、2025年6月20日配信。シリーズ「本と鍵の季節」の一編。
どんな作品か
高校の図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門、二人の男子高校生を主人公にした学園ミステリの連作短編集です。図書室に持ち込まれる身近な謎や、生徒たちのあいだで起きる小さな事件を、二人が言葉を交わしながら解きほぐしていきます。『氷菓』などで知られる著者らしい、日常の裏側にひそむ人間の機微を描く作風が味わえます。
読みどころ
本にまつわる謎、鍵の在り処、卒業生の遺した秘密など、各話ごとに趣向を凝らした謎が用意されています。軽妙な会話の応酬の奥に、少年たちの微妙な距離感や心の揺れがにじむのが持ち味です。読み進めるほどに二人の関係の陰影が深まっていく構成にも注目です。
こんな人に
青春の空気をまとった上質な学園ミステリを好む人、米澤穂信作品のファンにおすすめです。