作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は高瀬隼子。価格550円、2024-06-20配信。「水たまりで息をする」シリーズの作品です。
どんな作品か
『おいしいごはんが食べられますように』で芥川賞を受賞した高瀬隼子による長編小説です。ある日を境に、水道水を飲むことも風呂に入ることもできなくなった夫。その変化に戸惑いながら日々をともにする妻の視点から、ふたりの関係が静かに描かれていきます。第165回芥川賞の候補作となりました。
読みどころ
言葉にしにくい違和感や、身近な相手だからこそ生じる小さなズレが、淡々とした筆致で丁寧にすくい上げられていきます。誰かと暮らすことの居心地の悪さと、それでも離れがたい感情の揺れ。日常の細部を通して、夫婦や他人との距離を問い直す一冊です。
こんな人に
人間関係の機微を静かに描く文学が好きな方、現代の夫婦や共生のかたちを考えてみたい方に。