作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は千早茜。価格1760円、2024-04-26配信。
どんな作品か
「傷」をめぐって編まれた短編集です。怪我や刺青、心の傷、過去のいじめの痕など、さまざまな種類の「傷」を抱えた人々が各編で描かれます。表題は、ガラスの表面に無数に存在する微細な傷を指す工学用語に由来しています。
読みどころ
『しろがねの葉』で直木賞を受賞した千早茜による、繊細で官能的な筆致が味わえます。誰もが身に負う傷を、負の要素としてだけでなく、その人を形づくるものとして見つめ直す視点が印象的です。十人十色の傷痕を通して、人の弱さと強さが浮かび上がります。
こんな人に
短編集で多様な人間模様を味わいたい人、静かで密度のある文章を好む人におすすめです。