作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は誉田哲也。649円・2016年4月1日配信。警察小説で知られる著者による、ホラー色の濃い一作です。
どんな作品か
小さな興信所を営む男のもとに、一人の女子高生が人探しの依頼に訪れるところから動き出す物語です。彼女がもたらす言葉は、男がかつて愛した女性の記憶へとつながっていきます。同じころ世間では凄惨な連続殺人事件が報じられ、二つの線が近づいていきます。
読みどころ
恋愛の記憶をたどる情感のある部分と、事件の残酷さを描く部分の落差が強く印象に残ります。人の思いが時間を超えて残ることの怖さと切なさが同居し、ジャンルの枠に収まりきらない読み味です。先の読めない展開で、終盤まで一気に運ばれます。
こんな人に
ホラー寄りのサスペンスを読みたい人、誉田哲也の警察小説以外の顔を知りたい人に。