作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は中島たい子。407円・2015年9月18日配信。第28回すばる文学賞を受賞したデビュー作です。
どんな作品か
三十一歳の脚本家・みのりは、元恋人の結婚を聞いて以来、原因のはっきりしない不調に悩まされます。病院で検査を受けても異常なしと言われ、行き着いた先が漢方の診療所でした。生薬の匂いに包まれながら、みのりは自分の体と心のバランスを少しずつ見直していきます。
読みどころ
体質を診るという東洋医学の考え方が、そのまま生き方を見つめ直す物語の軸になっています。深刻になりすぎない軽やかな語り口で、二十代後半から三十代の停滞感を言い当てる場面が多く見つかります。漢方の考え方も自然に頭に入るので、読み物としての楽しさと実用的な面白さが両立しています。
こんな人に
働く女性の等身大の物語が好きな人、漢方や東洋医学に興味がある人に。