作品データ
- 区分: 一般ノベル- 著者: 唯川恵- 価格: 550円- 配信日: 2015-09-18
どんな作品か
『肩ごしの恋人』で直木賞を受賞した唯川恵による長編恋愛小説である。仕事を持っていた女性が家庭に入り、専業主婦だった女性が働きに出る。立場が入れ替わるように交差する二人の女性の人生を軸に、結婚生活の揺らぎ、不倫、離婚といった局面をくぐり抜けていく心の動きを描く。
読みどころ
「どちらの生き方が正しいか」ではなく、選んだ道と選ばなかった道のあいだで揺れる女性たちの本音を、容赦なく、しかし温度をもってすくい取るのが唯川恵の真骨頂だ。すれ違う二つの人生を対に置く構成が、結婚や仕事をめぐる価値観を多面的に照らし出す。読み終えたとき、タイトルの意味が静かに響いてくるはずである。
こんな人に
結婚・仕事・恋愛のはざまで揺れた経験のある読者、女性の人生の選択を描く恋愛小説をじっくり読みたい人に勧めたい一冊である。