作品データ
DMMブックスの小説(映画化・ドラマ化・実写化)。著者は三崎亜記。価格440円、2015年9月18日配信。
どんな作品か
自分の住む町と、となり町とのあいだで「戦争」が始まる——けれど、その戦争は目に見えず、日常はいつも通りに続いていく、という不思議な設定の物語です。役所の広報や手続きの中でだけ進行していく戦争を通して、現実の不条理さや、無関心のこわさを静かに問いかけます。
読みどころ
派手な戦闘ではなく、行政文書や事務的なやり取りの中に「戦争」が溶け込んでいるという発想が独創的で、寓話のような読み味が特徴です。淡々とした筆致の裏に、社会や個人のあり方への鋭い問いが潜んでいます。読み手によって解釈の分かれる、余白の多い一作です。
こんな人に
寓話的・実験的な設定の物語が好きな方、映像化作品の原作を読みたい方におすすめです。