作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は横山秀夫。価格660円、2015年9月18日配信。
どんな作品か
ある県警の捜査一課・強行犯係を舞台にした警察小説の連作短編集です。個性の際立つ班長たちが率いる各班が、それぞれの事件と向き合う姿を描きます。『半落ち』『クライマーズ・ハイ』などで知られる横山秀夫が、組織のなかで生きる刑事たちの葛藤と誇りを凝縮した一冊です。
読みどころ
短編ごとに視点や事件が切り替わりながら、県警内部の緊張や班同士の対抗意識が積み重なっていく構成が読ませます。事件の謎解きだけでなく、刑事同士の心理戦や組織の力学が物語の芯になっており、一編ごとに用意された切れ味の鋭い仕掛けが印象に残ります。硬質で緊迫感のある文体も持ち味です。
こんな人に
骨太な警察小説や、組織に生きる人間ドラマを描いたミステリーが好きな人におすすめです。