作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は道尾秀介。価格440円、2015年9月18日配信。山本周五郎賞を受賞した連作短編集です。
どんな作品か
市井の人々の暮らしのなかにひそむ、小さな痛みや秘密を掬い上げた連作短編集。ひとつの物語の脇役が次の物語の主役になるように、章と章が緩やかにつながり、ひとつの世界を織りなしていきます。切なさと温かさが同居する、道尾文学の一つの到達点です。
読みどころ
連作という形式を活かし、人と人の関係が思わぬところで結びついていく構成の妙が味わえます。悲しみを抱えた人々の心の機微を、静かで繊細な筆致で描き出す点が高く評価されました。読み終えたとき、全体がひとつの花のように見えてくる余韻が魅力です。
こんな人に
連作短編、心にしみる人間ドラマを丁寧に味わいたい方におすすめです。