作品データ・買い時
価格は1,210円。サイト内レビューは9件で、評価点は4.56を記録している。サークル「makki」による単行本化作品である。
どんな作品か
サークル「makki」が過去10年間に発表した7編の短編集。2013年から2020年にかけて雑誌掲載された作品を収録し、初単行本として刊行された。ジャンルはOLや女子校生、幼なじみなど多様な関係性が描かれる成人向け漫画集である。表紙を務めるのはツンデレ属性を持つキャラクター「沢村りえ」。ストーリーは高校生のギコチナイ恋愛から社会人同士の関係まで幅広く、それぞれのエピソードが独立して構成されている。
読みどころ
本作最大の魅力は、作者特有の「淡い水彩調の一枚絵」と「劇画風の本編」のギャップにある。一枚絵の繊細さと対照的に、漫画部分はガッツリと描き込まれた作画密度の高さが特徴的で、その変化を楽しむことができる。収録作の一つ「みにくいビッチな子」では、ヒロインの健気な描写に感情移入する読者も少なくない。また、古い作品ながら現代の感覚でも通用するストーリーテリングと、スッと読み進められる構成が支持を集めている。合間にはカラーの描き下ろしイラストが数枚挟まれ、全体的なクオリティを引き立てている。
この作者・サークルについて
makkiは茜新社「COMIC高」、ワニマガジン社「失楽天」「X-EROS」などに2013年から2020年にかけて発表を重ねてきた作家。寡作でありながらも、長年にわたりファンからの期待を集えていた。情報発信は積極的ではないため、単行本化は待望のものと受け止められている。
