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作品データ・買い時
価格は1,100円。レビュー42件で評価4.79と高得点を獲得している。FANZAブックス コミックランキングでは約11万作品中1,144位。タグには単行本、SF、カップル、クンニ、シスター、パイズリが設定されている。
どんな作品か
水没しつつある街を舞台に、滅びゆく世界で懸命に生きる人々を描くポストアポカリプスSF短編集。表題作を含む複数の物語が収録され、いずれも同じ世界観を共有している。SF的終末背景のなかで、人間関係の機微を丁寧に掬い取る作風が核となっている。
収録作では、火星テラフォーミング計画が進む港町で幼なじみとの将来を描く「青年期の憂」、軌道エレベーター建設が進む世界で記憶を失った元夫婦の再会を描く「金糸雀の坂道」など、背景世界の変化とともに人々の営みが紡がれる。また、テニスに未練を残す幽霊の青年と少女の一夏を描く「供花の庭」も収録。スポーツ人口が激減した世界で、ひとりテニスに打ち込んでいた少女の叶わない恋心が印象的だ。
最終話「8月の灯」完結編では、亡くなった恋人を待ち続ける男の姿が描かれる。長い時間を経て、自らの死を自覚しないまま紗和を待ち続ける主人公のありさまに、担当編集がシスター型アンドロイドに後事を託して逝く展開となる。
読みどころ
エロマンガとしての見どころは、各作品で異なるカップルの関係性が丁寧に描かれる点にある。幽霊と少女の試合を巡る交流、幼なじみ同士の遠慮がちな距離感、記憶を失った元夫婦の再会——いずれも状況設定がはっきりしており、シチュエーションの幅が広い。ポニーテールにサンバイザー、ポロシャツにミニスカートという出で立ちのヒロインの造形も好評だ。
この作者・サークルについて
作者は藤丸。2020年1月に発売された本書は、WANIMAGAZINE COMICS SPECIALレーベルからの刊行。終末的世界観を舞台にした連作短編という構成が持ち味で、SF的な背景設定と人間ドラマを両立させる作風である。
