作品データ
- 区分: 書籍(一般実用)- 著者: 坂本貴志- 価格: 957円- 配信日: 2022-08-17
どんな作品か
定年後の暮らしと仕事の実態を、統計データにもとづいて描き出す一冊である。著者の坂本貴志はデータ分析を専門とする研究者・アナリストで、老後の不安をあおる言説とは一線を画し、実際の高齢期には支出が減り、月10万円前後の「小さな仕事」でも家計が成り立つ現実を数字で示していく。定年後の就労を悲観でも楽観でもなく、等身大に捉え直す視点が貫かれている。
読みどころ
「老後資金は足りるのか」という漠然とした不安に対し、収入・支出・就業の実データを積み上げて答える構成が説得力を持つ。小さな仕事に従事する人々の姿を通じて、稼ぎの大小だけではない働くことの意味にも光を当てており、経済・金融ジャンルの本でありながら人生論としても読める。
こんな人に
定年を控えて漠然とした不安を抱えている人、親の老後や自身のキャリアの後半戦を考え始めた現役世代に向く。データで社会を見る読み物が好きな人にも薦めたい一冊である。