作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は塩田武士。価格708円、2019年5月15日配信。実際に起きた未解決の企業脅迫事件に着想を得た長編です。
どんな作品か
昭和に世間を震撼させた大企業を狙う脅迫事件を軸に、事件で使われた「子どもの声」の録音テープをめぐって、当事者と取材者それぞれの視点から真相へ迫っていく物語です。京都でテーラーを営む男と、新聞社で特集を追う記者、二つの人生が過去の事件を通じて交差していきます。丹念な取材に裏打ちされた重厚な社会派ミステリーとして高く評価されました。
読みどころ
未解決事件の「その後」を生きる人々に焦点を当て、事件が個人の人生に落とした長い影を描き出す構成が読みどころです。断片的な手がかりが少しずつつながっていく展開に、ページをめくる手が止まりません。映画化もされ、幅広い読者に届いた代表作です。
こんな人に
実際の事件を下敷きにした骨太な社会派ミステリーを読みたい人におすすめです。