作品データ
DMMブックスの一般実用書(ノンフィクション・ドキュメンタリー)。著者は鴻上尚史、913円。2017年11月24日配信。
どんな作品か
作家・演出家の鴻上尚史が、太平洋戦争末期に特攻隊員として何度も出撃しながら生還した佐々木友次を取材したノンフィクションです。上官の命令と自らの信念のはざまで、命を賭した任務にどう向き合ったのか。本人への聞き取りや資料をもとに、その体験と時代の空気を丁寧にたどります。
読みどころ
「必ず死ね」と求められる状況で、なお生きて任務を果たそうとした一人の兵士の姿を通して、組織と個人、命令と良心の問題を鋭く問いかけます。特攻という制度が生まれた構造にも踏み込み、当時の意思決定を冷静に検証していきます。声高な断罪ではなく、事実に即して考えさせる筆致です。
こんな人に
戦争や特攻の実像を、個人の視点から知りたい人に。組織と個人のあり方を考えたい読者にも響く一冊です。