作品データ
DMMブックスの実用書(政治・社会・外交)。著者は浅川芳裕。価格770円・2016-10-01配信。食料自給率をめぐる通説を検証したノンフィクションです。
どんな作品か
「日本の食料自給率は低く、危機的だ」という広く語られる見方に対し、統計の読み方や指標の性質そのものから問い直そうとする一冊です。カロリーベースの自給率という考え方の背景や、日本農業の実際の生産力について、データを手がかりに論じていきます。農業ジャーナリストである著者の視点から書かれています。
読みどころ
ふだんニュースで耳にする「自給率」という数字が、何を測り何を測っていないのかを掘り下げていく点が読みどころです。前提を鵜呑みにせず、別の角度から食と農を眺め直す刺激があります。刊行時から議論を呼んだ、視点の転換を促す論考です。
こんな人に
食料問題や農業政策に関心がある人、通説や数字の裏側を考えてみたい人に向いた一冊です。