作品データ
区分: 一般ノベル / 著者: 真山仁 / 価格: 990円 / 配信日: 2016-09-09
どんな作品か
「ハゲタカ」シリーズなどで知られる真山仁による長編小説で、組織や業界の内部に潜む問題を題材にした社会派ドラマとして書かれた作品である。著者らしく、現実の社会構造や組織の論理を意識した題材が扱われており、綿密な取材に裏打ちされた硬質な文章で物語が進んでいく。組織の内側にいる人間が抱える板挟みの立場が、物語の緊張感を生む土台になっている。
読みどころ
綿密な取材に基づく硬派な筆致で、組織の論理と個人の葛藤を描き出す著者の持ち味が発揮されている点が読みどころである。事実に根差した緊迫感のある展開の中で、登場人物たちがそれぞれの立場での正しさを主張し合う構図も本作の特徴といえる。業界の内幕を丁寧に描き込む筆致は著者の代表作にも通じるものがある。
こんな人に
経済・組織を題材にした骨太な社会派小説を読みたい人に向いている。組織対個人の緊張感あるドラマを求める読者にも合う一冊である。