作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は本谷有希子。価格660円、2016年2月22日配信。
どんな作品か
劇作家・小説家として活動する本谷有希子による作品です。もともとは自身が主宰する劇団のために書かれた戯曲を母体としており、ある家族に起きる出来事を軸に、それぞれの思惑や感情がぶつかり合う人間模様を描きます。ままならない現実のなかで空回りしていく登場人物たちを、鋭い会話と勢いのある筆致で見つめます。
読みどころ
本谷作品ならではの、痛々しくも可笑しい人物造形が魅力です。家族という近い関係だからこそ生まれる摩擦や、思い込みが暴走していく様子が、笑いと切なさを同居させながら綴られます。舞台としても上演され、映画化もされた代表作で、演劇的なテンポの良さが読み手をぐいぐい引き込みます。
こんな人に
家族の歪みや人間の可笑しさを描いた物語が好きな方、本谷有希子の世界に触れてみたい方におすすめの一冊です。