作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は吉田修一。価格550円、2015年8月7日配信。
どんな作品か
「日曜日」を共通のモチーフに据えた連作短編集です。それぞれの物語には別々の人物たちが登場しますが、話が進むにつれて、いくつかの断片が緩やかに響き合っていきます。都会に生きる人々のふとした瞬間を、静かなまなざしですくい取った一冊です。
読みどころ
一編ごとに主役が変わりながら、そこに流れる空気や気配が少しずつつながっていく構成が魅力です。派手な出来事ではなく、日常のなかにある寂しさや優しさを丁寧に描く吉田修一の筆致が光ります。読み終えたあとに、断片が一つの絵として立ち上がる感覚が味わえます。
こんな人に
静かな余韻の残る短編集や、連作の妙を楽しみたい方におすすめです。