作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は歌野晶午。385円、2015年8月5日配信。
どんな作品か
作家・江戸川乱歩と詩人・萩原朔太郎を探偵役に据えた本格ミステリーです。雑誌に発表された「白骨鬼」という作品が、乱歩の未発表作ではないかと話題を呼ぶなか、和歌山で奇怪な事件が起こります。作中作を含む入れ子構造のなかで、二人の文人が謎へと挑んでいきます。
読みどころ
実在の文豪を登場させながら、その人物像を巧みに造形した趣向が光る一作。物語の中に物語が入り込む多層的な構成と、随所に仕掛けられたトリックが、読み進めるほど効いてくる本格派です。歌野晶午の技巧を堪能できる、凝ったつくりのミステリーです。
こんな人に
本格ミステリーの仕掛けを楽しみたい人、文豪が探偵役を務める趣向が好きな人に。