作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は辻村深月。価格1078円、2015年8月5日配信。
どんな作品か
写真家だった父が失踪し、母は病床にある女子高生を主人公に、周囲との距離感に悩む思春期の心を描いた物語です。藤子・F・不二雄の作品世界、とりわけ「SF(すこし・ふしぎ)」への深い愛着が全編に織り込まれており、各章のタイトルにもその影響が表れています。辻村深月の初期を代表する一作です。
読みどころ
人を「どこか欠けているもの」に例えて眺めてしまう主人公の繊細な内面と、そこに差し込む他者との出会いが丁寧に綴られます。藤子・F・不二雄ファンには随所のオマージュが楽しく、青春小説とミステリーの要素が静かに絡み合っていく展開が読みどころです。
こんな人に
思春期の揺れる心情を描いた青春小説が好きな方、藤子・F・不二雄の世界観に親しみのある方におすすめです。