作品データ
DMMブックスの小説。著者は繊細な心理描写で評価の高い木原音瀬。価格847円、2015年7月31日配信。もとはボーイズラブ小説として刊行され、のちに講談社文庫からも発売された。男性同士の恋愛を描く。
どんな作品か
週に一度だけ女装して街に出るのを趣味にするサラリーマン・松岡。ある夜、ナンパされて困っていたところを、同じ会社の冴えない先輩・寛末に助けられる。女性と誤解されたまま逢瀬を重ねるうち、二人の関係は思いがけない方向へ動き出す。嘘から始まった、先輩と後輩のオフィスラブを描く。
読みどころ
すれ違いや誤解を抱えた二人の心の機微を、木原音瀬らしい丁寧な筆致で描き出す。不器用な人物たちがゆっくり距離を縮めていく過程に引き込まれる。「美しいこと」という題が指し示すものを、読み進めるうちに考えさせられる。
こんな人に
心理描写の濃いボーイズラブ小説を読みたい人、不器用な二人の恋愛ドラマが好きな人に。