作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は森博嗣。946円・2015年7月31日配信。犀川創平と西之園萌絵が登場する「S&Mシリーズ」の第3作にあたります。
どんな作品か
隠遁した天才数学者・天王寺翔蔵博士が暮らす館を、犀川と萌絵が訪ねるところから物語は動き出します。博士がかつて出したという「解けない問題」が食卓で語られたあと、館では消失をめぐる不可解な出来事が起こります。理系ミステリの書き手として知られる森博嗣が、数学的な思考の面白さを軸に据えた一作です。
読みどころ
作中で提示される問題そのものが謎解きと響き合う構成になっており、読者も一緒に頭をひねる形で読み進められます。犀川と萌絵の、噛み合うようで噛み合わない会話もシリーズを追う楽しみのひとつです。派手な演出よりも、論理と発想の転換で驚かせるタイプの作品といえます。
こんな人に
論理で組み上げられた本格ミステリが好きな人、理系的な発想の物語を読んでみたい人に。