作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は朝宮夕。価格2,134円、2025年7月15日配信。第19回小説現代長編新人賞を受賞した、著者の小説デビュー作です。
どんな作品か
事故や事件などで損傷の激しい遺体を専門に扱う納棺師たちを描いた物語。彼らは、失われた生前のおもかげをその手で丁寧に取り戻していきます。突然大切な人を失った人がどう立ち上がるのか、遺された者はどう生きるのかという問いを、静かに見つめます。
読みどころ
それぞれに「喪失」を抱えた納棺師たちが、死と向き合う仕事を通して、明日を生きるかすかな光を見出していく姿が胸を打ちます。重いテーマを扱いながらも、絶望から希望へと視線を向ける筆致が印象的。新人賞受賞のデビュー作らしい真摯さが貫かれています。
こんな人に
人の生と死を丁寧に描く物語、喪失と再生をテーマにした小説を読みたい方におすすめです。