作品データ
DMMブックスの実用書(歴史・時代劇・戦記)。著者は辻田真佐憲。1,100円・2025年7月16日配信。講談社現代新書の一冊として刊行されました。
どんな作品か
近現代史を研究する辻田真佐憲が、日本にとって「あの戦争」とは何だったのかを問い直す新書です。戦争はいつ始まったのか、どこで道を誤ったのか、大義はあったのか、そしていつ終わったのか。こうした問いを章ごとに立てて、順に検討していきます。右派・左派どちらの立場にも寄りかからず、資料に即して整理していく姿勢が貫かれています。
読みどころ
「大東亜」を掲げた側の論理と、それを向けられた地域の受け止め方を並べて扱うなど、単純な善悪の図式に落とし込まない書き方が特徴です。戦後八十年の節目に、記憶と歴史のあいだをどう埋めるかを考えさせます。専門書ではなく新書として、通史の知識がなくても追える構成になっています。
こんな人に
近現代史を基礎から捉え直したい人、戦争をめぐる議論の前提を整理したい人に。