作品データ
DMMブックスの実用書(哲学・宗教・心理)。著者は美学者の難波優輝。講談社現代新書。価格1001円、2025年7月16日配信。
どんな作品か
「人生とはこうあるべきだ」という物語の枠に、私たちはなぜ息苦しさを感じるのか。就活のガクチカ、推し活の成功譚、SNSでの自己ブランディング、MBTIによる性格分類など、現代社会にあふれる「物語化」の圧力を、分析美学の視点から問い直す一冊。
読みどころ
人生を一貫した物語として語ろうとする構えそのものを検討の対象に据え、物語だけでなくゲーム・パズル・ギャンブル・おもちゃといった複数の比喩を手がかりに、生き方をとらえ直していく。「わたしの人生」を、決められた筋書きではなく遊びなおせるものとして考える、現代的な哲学の試み。
こんな人に
自己啓発や「らしさ」の押しつけに違和感を覚える人、現代思想や哲学に関心がある人に。