作品データ
- 区分: 一般ノベル- 著者: 大門剛明- 価格: 2453円- 配信日: 2025-07-01
どんな作品か
冤罪を書き続けてきた大門剛明による長編ミステリーで、第16回山田風太郎賞を受賞し直木賞候補にもなった話題作である。舞台は戦時下の昭和18年、「神都」と呼ばれた伊勢。弁護士の吾妻太一は8歳の少女・波子と出会い、死刑囚となった彼女の父の冤罪を晴らすため、事件の再調査に踏み出していく。
読みどころ
物語は戦中から昭和、平成へと複数の時代を縦断し、三世代に及ぶ司法との闘いを描く大河的な構成を持つ。一つの事件が家族と社会に残す影を長い時間軸で追うことで、冤罪というテーマの重みが胸に迫る。著者がこれまで積み上げてきた冤罪小説の集大成と評される力作だ。
こんな人に
社会派ミステリーや法廷ものを好む読者に向く。昭和史を背景にした重厚な人間ドラマを読みたい人にこそ手に取ってほしい。