作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は高瀬隼子。価格660円、2025年4月15日配信。第167回芥川賞受賞作。
どんな作品か
職場を舞台に、「食べること」をめぐる人々の距離感を描いた物語です。手作りの食事や差し入れといった、ささやかな行為の背後にある感情のずれや思惑を、鋭くすくい上げていきます。誰もが経験するような職場の人間関係を通して、好意や善意の裏側にひそむものを浮かび上がらせます。
読みどころ
「おいしいごはん」という一見あたたかな言葉から、これほど居心地の悪さを引き出せるのかと驚かされる筆致が光ります。登場人物それぞれの本音がすれ違う様子が緻密に描かれ、読み手自身の感覚も揺さぶられます。短いながらも読後に長く残る一冊です。
こんな人に
人間関係の機微を描いた現代小説や、芥川賞作品に触れたい人におすすめです。