作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は野沢尚。712円・2024年10月18日配信。『破線のマリス』で江戸川乱歩賞を受賞し、脚本家としても数多くの作品を手がけた著者による長編サスペンスです。
どんな作品か
白昼の渋谷で無差別の爆弾テロが起こるところから動き出す物語です。新興宗教の教団と公安警察という二つの組織のはざまを背景に、警察を嘲笑うようにテロを重ねる犯人を追う若い刑事の姿が描かれます。刑事自身も、妻が獄中にいるという重い事情を抱えています。
読みどころ
映像の脚本を長く手がけてきた著者らしく、場面の切り替えが速く、緊迫した空気が途切れません。事件の追跡と刑事の私生活が並行して進むため、追う側の内面にも深く踏み込んでいきます。組織と個人、信仰と狂気といった主題を正面から扱った、書き下ろしの力作です。
こんな人に
社会派の犯罪小説が好きな人、緊張感の高い警察小説を読みたい人に。