作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は阿部暁子、価格1870円、2024年5月21日配信。2025年本屋大賞、第8回未来屋小説大賞などを受賞した話題作です。
どんな作品か
法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟を突然亡くして深い悲しみのなかにいました。弟が遺した遺言書をきっかけに、弟の元恋人・小野寺せつなと出会い、やがて彼女が働く家事代行サービス「カフネ」の仕事を手伝うことになります。喪失を抱えたふたりが、料理や家事を通じて出会う人々の暮らしと心に寄り添っていく物語です。
読みどころ
「食べることは生きること」というテーマが全編を貫き、日々の食卓や家事の描写に温かさが宿ります。境遇の異なるふたりの距離が少しずつ縮まっていく過程が丁寧に描かれ、悲しみのなかにも前を向く力を感じさせてくれます。書店員から圧倒的な支持を集めた理由がうかがえる一冊です。
こんな人に
喪失や再生を静かに描く人間ドラマ、暮らしと食を巡る優しい物語が好きな方におすすめです。